元田事務所ニュース 2019年(平成31年) 1月号 TOPIC 2

課題 採用管理や就労条件などにおける取り組み事例に学ぷ
人手不足時代を生き抜く人材確保対策
厚生労働省の『人材確保のための雇用管理改善促進事業 人材確保に「効く」事例集』より、
人材確保の取り組みの一例と効果などについて紹介します。

 少子高齢化のなか、生産年齢人口が減少し、人材不足が強まっています。とくに、医療福祉業(医療、看護、介護、保育など)、建設業、警備保安業などで深刻な状況に至っています。こうしたなか、それぞれの企業では、「採用管理」「定着管理」「就労条件」「経営理念」についてどのような取り組みをしているのでしょうか。厚生労働省の『人材確保のための雇用管理改善促進事業人材確保に「効く」事例集』では、次のような事例が見られます。

「採用管理」の事例
①募集
 経営理念や求める人材像について明確化し、どんな職場で、どのんな人が、どんな思いで働いているのかを、従業員の声として募集時に明記をした。自社のウェブサイトの求人ページは、採用ターゲットに効果的に働きかける画面づくりや文言の記載内容にこだわり、とくに仕事のやりがいを感じられる画像で、若年層に「働くイメージ」をもってもらえるようにした。
②選考
 採用面接時に仕事の内容や労働条件を丁寧に説明。応募者に職場見学をしてもらい、その雰囲気を感じてもらう。その際、職場の現状(残業の実態、賃金額、仕事のおもしろさ、職場の雰囲気など)を従業員から話してもらった。

「定着管理」の事例
①配置・配属
 採用者は、新しい職場に受け入れられるか緊張状態にある場合が多いため、先輩従業員が自分の業務に忙しく無関心だと、それを過剰解釈して「受け入れられていない、冷たい、厳しい」と感じ、早期退職につながる場合もある。このため、先輩従業員に対してこのような採用者の心理状態を理解させ、採用者の受け入れ姿勢を指導した結果、離職者が減少した。
②評価・処遇
 入社後にどのようなキャリアを形成していくのか、目指す人材像や求める役割は何かを明確に示すことで、どのような能力を身につければ次のキャリアに進めるのかを体系的に整理した。

「就労条件」の事例
①労働条件の整理
 就業規則の見直しを行い、欠勤、休日、年次有給休暇に関する記載内容の整理を行った。
②納得性のある賃金
 賃金相場や業務負荷などから見て納得性のある賃金とした。
③労働時間の短縮
 残業時間軽減の目標設定により、従業員に業務効率化や他者への業務分散を促すきっかけとする。その際、残業時間減少により、従業員の収入が現状よりも減らないような工夫が必要。
④休暇が取りやすい職場づくり
 半休制度の導入やメモリアル休暇制度の導入。
⑤多様な働き方を可能に
 パート社員から正社員への転換制度の利用、パート社員と正社員の役割分担を明確にしたことで、「使用者からの期待」と「労働者の自認する役割」のずれが解消した。

「経営理念」の事例
経営理念を明確化
 ミーティングで会社の経営理念やミッション、ビジョンを検討し、外部にアピールしたい特徴を明確にした。


 皆さんの会社の人材確保対策の参考にお役立てください。
※詳しくは同事例集(厚生労働省ホームページからダウンロードできます)を参照ください