元田事務所ニュース 2016年12月号 3面 安全・労働衛生

職場の安全&衛生
冬季における労働災害の防止

寒さと労働災害
 冬が到来して寒くなると、寒さゆえの労働災害が発生することがあります。
 これから寒くなる時期ですので、寒さが引き起こす労働災害とその防止対策を見ていきたいと思います。

社内の安全衛生管理活動による意識化
 冬ということを意識して、安全衛生委員会等の活用により、冬季特有の災害について社員の意識を高め、より有効にその防止対策に取り組むようにすることが大事です。そして、そこで検討されて決まったことは周知、教育して社員に意識をしてもらうことが実践につながります。

通路・作業床等の積雪・凍結による転倒災害の防止
 積雪・凍結による転倒災害は最も多い災害と言えます。その対策として、ハード面では、
①通路及び作業床等は、くぼみや段差がなく滑りにくい構造とすること。また、除排雪・融雪設備の設置等により、積雪・凍結を防止すること
②屋外の階段及び傾斜した通路には滑り止めを設けること
があります。
 また、ソフト面では、
①滑りやすい場所、転倒しそうになった場所を労働者から聴き取り、その場所の周知及び重点的に除雪する等の対策を講ずること(ヒヤリ・ハット事例や構内安全マップ等の作成)
②通路や作業床等の水溜まりや氷雪等を放置せず、その都度除去するよう労働者に教育する こと
③転倒しにくい歩き方について教育すること
があります。

雪下ろし、除排雪作業における墜落・転落・転倒災害等の防止
 雪が多い地域では、日常的に雪下ろし、除排雪作業が必要となります。作業の際には、滑りにくい履物、ヘルメットを着用させる必要があります。
 また、屋根等の高所での作業に当たっては、
①開口部等がないか、あらかじめ作業場所の確認を行うこと
②親綱を設け、安全帯を確実に使用させること
等の対策が必要です。
 さらに、除雪機械を使用する場合は、
①障害物及び転落の危険はないか等あらかじめ作業場所の確認を行うこと
②除雪機械に氷雪が詰まった時は、エンジンを停止させてから対処すること
等の対策が必要です。

一酸化炭素中毒の防止
 暖房器具等による一酸化炭素中毒も冬季にしばしば発生する災害です。一酸化炭素は常温・常圧では無色・無臭なので気が付かずに被災することがあるため、その危険性を教育することが大事です。

交通労働災害の防止
 冬には路面も凍りますので、それを踏まえた次のような対策が必要です。
①冬用タイヤは摩耗状態を確認し、降雪前に交換すること
②速度は控えめにし、車間距離は長めにとること
③急ハンドル及び急ブレーキはしないこと

冬季における安全の確保を
 以上、冬季特有の労働災害に対する対策を実践して、安全に冬を乗り切っていきましょう。