元田事務所ニュース 2016年01月号 5面 参考資料

「過重労働解消相談ダイヤル」等の相談結果
「賃金不払残業」等への相談多数

 厚生労働省はこのほど、過重労働や賃金不払残業の撲滅に向けた取組みの一環として行った「過重労働解消相談ダイヤル」と「労働条件相談ほっとライン」の相談結果をまとめました。
 それによると、11月7日に実施された「過重労働解消相談ダイヤル」への相談件数は488件、「労働条件相談ほっとライン」へは4月1日から11月7日までの約7カ月間に1万6,788件と、合計で1万7,276件の相談が寄せられました。
 相談内容としては、長時間労働・過重労働(926件)、賃金不払残業(1,468件)、休日・休暇(1,406件)に関するものが多く、同省では、労働基準関係法令上、問題があると認められるケースについては、労働基準監督署に情報を提供し、監督指導を実施するなど、必要な対応を行うとしています。
 今号では、今回公表された事例のうち、深刻と思われるものを紹介します。


長時間労働・過重労働
◆トラック運転手〈50代〉【運輸交通業】
 1ヵ月100時間以上の残業をしている。労働時間は運転日報で管理しているが、当該日報には、過少申告の記載をすることが当たり前となっており、実際の労働時間が適正に把握されていない。
◆コールセンターのオペレ-ター〈30代〉【その他の事業】
 業務拡大に伴う人員不足により、1ヵ月140時間程度の残業をしている。会社は、1ヵ月100時間を超える残業を行った者に対して、医師による面接指導制度を実施することとしているが、自ら申し出たにも関わらず、医師による面接指導を実施してもらえなかった。

賃金不払残業
◆証券会社の営業マネージャー〈50代〉【金融・広告業】
 1ヵ月100時間を超える残業をしている。残業時間は自己申告制であるが、マネージャーというのは名前だけで、責任や権限が何もないにも関わらず、実際の残業時間数を申告しても、毎月役職手当として3万円支払われるだけで、残業手当が一切支払われない。
◆システムエンジニア〈30代〉【教育・研究業】
 所定労働時間は午前10時から午後7時であるが、入社当初より毎日午後11時くらいまで働いており、1ヵ月80時間を超える残業をしている。労働時間は管理されておらず、残業手当は一切支払われない。入社して間もないが、辞めようと思っている。

休日・休暇
◆工場の製造ライン〈30代〉【製造業】
10年間継続勤務している。上司から、準社員に年次有給休暇はないと言われ、取得を認めてもらえない。
◆現場監督〈50代〉【建設業】
 所定労働時間は午前8時から午後5時までであるが、実際は午前3時から午後10時まで働いており、1ヵ月200時間を超える残業をしている。また、数ヵ月間休日がなく、前に休んだのは4ヵ月前である。