所長コラム 2009/04

- マイナスの配分 -

 かつて 右肩上がりの時代がありました。

企業によって差はあるものの、四月になれば毎年 給与が上っていったものです。
国の収入は膨れ、個人や家庭においても消費にワクワクしながらローンを組むことにもいささかの
抵抗も感じなかった時代です。
今の若い人たちはご存知ないかも知れません。
そんな時代における経営者や指導者の役割は、如何に配分するかが課題でした。

 今日を当時と比較してみると、まったく逆になっています。
国の収入は前年より減少し、世界的な景気の後退は企業における賃下げや人員整理などを促しています。
こんな時代の経営者や指導者の役割は何でしょうか。
それは多分、マイナスの配分という重い課題を背負っているということでしょう。
例えば 給与をいくら上げるか、という話であれば、多い・少ないの問題で済みますが、マイナスの配分は
給与をいくら下げて、そして首まで切らなくてはならないという話になります。

今 経営者や指導者はとても辛い立場にあると思います。
しかし マイナスの配分は経営者や指導者にしかできないのです。
今日 労使トラブルが多発しておりますが、その背景にはマイナスの配分をしなければならないという
事情があります。
マイナスの配分をしてもそれが受け入れられる組織、そんな企業を目指したいものです。



- 今月の名言 -
会社を守り、育てるのは、経営者だけの仕事であるもんか。
(坪内 寿夫)
平成21年04月01日