所長コラム 2007/2

― 格差社会 ―

 活力をなくした社会を活性化させるため「規制改革」を謳い、その結果出現した社会を「格差社会」だという。

自由な競争を奨励したが行過ぎたから今度は平等を、ということらしい。

社会の意識や思いがブランコのように揺れるものだとは分かっていても、たかがこの5,6年でこんなに揺れてよいものでしょうか。

また 格差とは何をいうのでしょうか。

「都会と地方」「大企業と小企業」「持てる者と持たざる者」、をいうのでしょうか。

格差ができたから平等に、というのであればその平等とは何なのでしょうか。「機会の平等」と「結果の平等」どちらが大事か議論するまでもないことです。

要は、「機会の平等」に基づかない仕組みや制度、その結果出てきた社会現象を「格差」と見るべきでしょう。

 例えば、正社員への登用の道がないパート勤務、働く職場によって加入する社会保障制度が決まってしまうなど。右か左か選択肢のない仕組み、これこそが格差社会の元凶なのかも知れません。

「選択肢」を多く持っている社会や人が、間違いなく豊かな社会であり、豊かな人に相違ないのですから。

勿論 しっかりしたセーフティネットの構築が必要なことは言うまでもありません。
- 今月の名言 -
平等というものは、現実に存在している単なる一つの物差しにすぎない。
(ひろさちや)
平成19年02月01日