所長コラム 2003/8/30


残暑お見舞い申し上げます
 私どもは時々、自分以外の人に「ああなって欲しい」「こうやって欲しい」と思います。身近な例を挙げれば子供には勉強して欲しい、社員には仕事して欲しいと。親であり、経営者であれば当然の願いであります。ただここで考えなくてはならないことは順序の問題です。他人に「ああなって欲しい」「こうやって欲しい」と、その他人の意識を変えようとする場合、独裁者ならいざ知らず、強制力を用いてそれを実行させることは不可能です。
親が本の一冊も読まず子に勉強を強いても子は反発するばかりでしょうし、経営者が遊びまわっていて社員に業績向上を求めても効果はないでしょう。
他人の意識や行動を変えたければまず自分の意識や行動を変えて、それに触発されて他人が変わるという、それが順序です。
 ところで今 我々社会保険労務士に関連する問題で、年金改革が大きな話題になっておりますが、テレビや新聞で度々取り上げられていますので、皆様も多くの関心を持っておられることでしょう。 そこで気になるのが、こういった国民的関心のある問題でリーダーシップを発揮しなければならない立場にある政治家や官僚の態度です。自分たちは有利な制度の下にいて、その制度をどうしようということもなく、ただ国民はこうしなさいという。
その姿勢に不信感を覚えるのは私だけでしょうか。
(1) 国民年金の滞納者が増えてこのままいけば制度が危機に陥る。
(2) 将来、少子・高齢化により制度の維持が危ぶまれる。
これらのことを私共は分かりすぎるほど分かっております、要は順序の問題だと思いませんか。

平成15年8月30日